よしこんぶろぐ

ワクワク合理的怠惰人生

キングダムワーク 358days新卒

 

 

新卒社会人としての1年目があと少しで終わる。

 

 

 

新生活がただの生活になった

安定とか福利厚生なんていうエサに釣られた僕の目は魚のように日に日に濁っていく気がする。

 

 

 

未だに仕事、というか社会には分からないことが多い。

しかしそれら一つ一つの意味に悩む暇もなくタスクは与えられ続けて、戦うことを余儀なく迫られ、大切な何かを忘れていく。

 

 

俺にはよくわからないんだ。
この世界が、本当に、本物なのか

 

 

 

知らないことを知っているように、やりたくないことをやりたいかのように振る舞うのは疲れる。

しかし、「好きなことで生きていく」を実現しているような人間でない限りは時としてそういう場面が訪れる。

 

僕はそんなときあるゲームのことを思い出して気合いをいれるのだ。

 

 

 

キングダムハーツというゲームをやったことがあるだろうか?

日本が誇るゲーム会社スクウェア・エニックスアメリカン巨大艦隊ディズニーがタッグを組んだアレだ。

 

キングダム ハーツIII - PS4
 

 

誰でも爽快感を味わえるアクション性やディズニー・FFキャラクター達と冒険する楽しさが大人気のアクションRPGだ。

 

濃密で複雑かつスタイリッシュなストーリーは難解すぎてたまにネタにされている。

 


【正直なゲームトレイラー】キングダムハーツ【日本語字幕】 - YouTube

 

 

主人公のソラは常に何かと戦っている。

道を切り開く鍵の形をした伝説の武器であるキーブレードを握りしめて。

 

敵は、心の闇が具現化した存在のハートレスや、その残された肉体と魂の生まれ変わりであるノーバディ、不安や絶望から生まれるアンヴァース。意味が分からない。

ラスボスに関しては毎回姿を変え、名前を変え、時間を越えてやってくる。落ち着け。

極めつけに記憶も失うし、新しい作品が始まるたびに力も失う。病院いけ。

 

 

 

しかしソラは戦い続ける。一緒に旅するドナルドとグーフィーと支えあいながら、明るくめげずに文句を言わずに。

 

 

ソラは「今回の敵ってこの前倒しませんでしたっけ?これ意味あるんすか?」とか偉い人に聞かないし、リトルマーメイドのワールドにいけば「僕達はこの世界を心から楽しんでますよ?」といわんばかりに歌って躍って泳ぎきる。

 

 

そんなソラと一緒に冒険するからこそ大団円を迎えて「繋がる心が俺の力だ!」のセリフが出れば熱い思いを共有できるし、冒険の最後はいつだって感動に包まれる。

たとえ倒した敵の正体が何か分からなくても、何故か大切な人と急に離ればなれにされても。

 

これが、もしソラが「ターゲットを明確にしてから施策をブレストしましょう」だとか「PDCAを回してバットエンドを防ぎましょう」なんて言おうものなら宇多田ヒカルの曲が流れても涙は絶対にこぼれないだろう。

 

ソラは教えてくれる。

人の心が動く瞬間は論理ではなく感情で作られるのだと。

 

 

 

日本社会は今、大きな転換を迎えている。

人生の「頭のいい学校を出て、いい会社に入り家族や家を持つ」いわゆる昭和のロールモデルは崩壊した。

ただ真面目に生きているだけでは報われないかもしれない、なにが正解なのか分からないなかで選択肢を選ばなくてはならない。

 

 

そんな時代に戦わなくてはいけない僕達が大人たちを味方にして活躍するためにやるべきは、社会の凝り固まった古い慣習やジェネレーションギャップ、ハラスメントにヒステリーになることでも論理をこねくりまわすことでもない。まず目の前のことに全力で取り組んでみるということだ。

その一つ一つを積み重ねていく姿が人を巻き込み、共感を呼ぶのではないだろうか。

 

 

そんなことを考えながら、明日も未知の何かと戦っていつか道を切り開くために心の中でキーブレードを握りしめるのだ。

 

 

 

 

ちなみに僕はまだプレステ4すら持っていない。本当はキングダムニートになりたい。

それでは。