読書感想文『完全教祖マニュアル』
突然ですがあなたは神を信じますか?
僕は電車でう○こ漏れそうなときだけ神に祈りを捧げます。
『完全教祖マニュアル』を読了しました。
『完全教祖マニュアル』は自分が宗教を作り教祖になるという斬新な視点から宗教の本質をシニカルに解説しています。
本書は宗教の本質は反社会性にあるということを序盤から明かしています。
現代の日本は社会が割りと平和なので反社会というワードについついヤバい輩を創造してしまいがちですが、その時代の社会通年に逆らっていればそれは本来は反社会的であると言えます。
皆さんは教祖となって人々をハッピーにするのがお仕事ですが、そもそも、現在不幸な人というのは、社会の提示する価値基準に照らして不幸なわけです。つまり、貧乏だとか、恋人がいないとか、出世できないとか、そういうことで不幸になっているのですから、あなたは彼らに社会とは別の価値基準を提供すれば良いのです。「お金なんかない方が幸せだ」「家族など修行の妨げである」「世俗の出世に何の意味があろうか」などなど。どれも反社会的ですが、こうすることで社会的弱者である彼らを、別の価値基準、つまり、あなたの提供する価値基準でハッピーにすることができるのです。
(引用:完全教祖マニュアル)
もう1つ宗教の本質に「信者がハッピーならオッケー!」というローラ的なポイントがあります。
たとえ第三者からみてお金を巻き上げてる様に見えていても最終的に信者がハッピーならそれは宗教として成功しているのです。
この辺の論理も各宗教の歴史を例として提示されています。
では僕もそろそろ宗教作ってみたいと思います!
まずは反社会的な価値基準を掲げましょう。
まだまだ定時で帰ることに理解のない会社で働いてる人も多いので「脱社蓄」なんていうのはどうでしょうか。さらにコミュニティとしてはオンラインサロ...うーん、聞いたことあるような気がするので辞めておきましょう。
実際成功してるインフルエンサーやタレントなんかは無意識的に同じことを実行している人も多いのかもしれません。
フォロワーなんかが数字として示される現代社会に生きる上で読んでおくといい1冊だと思います。